ステーブルコインとは?種類・使い道・リスクをやさしく解説

ビットコインやイーサリアムは1日で数%〜十数%動くことも珍しくありません。その中で「1枚=約1ドル」を保つように作られた暗号資産がステーブルコインです。この記事では、ステーブルコインとは何か、どんな種類があり、何に使われ、どんなリスクがあるのかを初心者向けに整理します。
ステーブルコインとは?
ステーブルコイン(stablecoin=安定したコイン)とは、米ドルや日本円といった法定通貨と価格が連動するように設計された暗号資産です。多くは「1コイン=1ドル」を目標に価値を保ちます。
暗号資産の便利さ(24時間動く・世界中に送れる・ブロックチェーン上で扱える)を持ちながら、価格変動を抑えているのが特徴です。取引所では、ドルの代わりに使われる「基軸通貨」のような役割を担っています。
主な種類
| 種類 | 価値の保ち方 | 代表例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 法定通貨担保型 | 発行会社がドル現金・短期国債などを準備金として保有 | USDT(Tether)、USDC | 準備金が本当に足りているか、発行会社をどこまで信用できるかが焦点 |
| 暗号資産担保型 | 暗号資産を過剰に預け入れ、その担保でドル連動を維持 | DAI | 担保にした暗号資産が急落すると連鎖清算のリスク |
| アルゴリズム型 | 現金の裏付けを持たず、需給をプログラムで調整して価格を保とうとする | (旧UST など) | 2022年にUST/Lunaが暴落し実質破綻。仕組み上もろい |
流通量が大きいのはUSDTとUSDCで、いずれも法定通貨担保型です。アルゴリズム型は過去に大きな崩壊事例があり、初心者が近づくものではありません。
何に使われるのか
- 相場の「待避先」:暗号資産を売った資金を、日本円に戻さずドル建てのまま保有しておく。相場が下がると見たときに一時的に逃がす用途。
- 海外取引所の基軸通貨:海外取引所ではBTCやETHが「USDTペア(BTC/USDTなど)」で取引されるのが一般的。海外で売買するにはまずUSDTを用意する形になります。
- 送金・決済:国境をまたいだ送金を、価格変動を気にせず行える。
- レンディング(貸出)で金利:ステーブルコインを預けて利息を得るサービスもありますが、預け先の破綻リスク(過去にレンディング業者の破綻例が複数)があり、元本保証ではありません。
リスク
- デペッグ(価格乖離):「1ドル」を割り込むことがあります。USDCも2023年に一時0.87ドル前後まで下落しました(その後回復)。
- 発行会社・準備金の不透明さ:法定通貨担保型は「準備金が実在し、十分か」を利用者が直接確認できません。監査レポートの質は銘柄によって差があります。
- 規制の変化:各国でステーブルコイン規制が整備途上です。日本では改正資金決済法により、国内で流通できるステーブルコインは登録された発行・仲介業者が扱うものに限られます。
- 国内での取り扱いは限定的:国内取引所で買えるステーブルコインはまだ少なく、日本円連動のJPYCなど一部にとどまります。USDTを基軸にした取引は主に海外取引所の話になります。
日本で扱うには
国内取引所での取り扱いは現状かぎられているため、まずは販売所と取引所(板取引)の違いや各社の取扱通貨を確認するところからです。取扱通貨は取引所を比較するページにまとめています。海外取引所を使う場合は、USDTなどステーブルコインの購入・送金が前提になる点を理解しておきましょう。
まとめ
- ステーブルコインとは、法定通貨と価格が連動するよう設計された暗号資産
- 主流は法定通貨担保型のUSDT・USDC。アルゴリズム型は過去に崩壊事例あり
- 相場の待避先、海外取引所の基軸通貨、送金などに使われる
- デペッグ・発行体の信用・規制・国内での取扱いの少なさがリスク
「安定」といっても1ドルが保証されているわけではありません。仕組みと発行体を理解したうえで、用途を絞って使うものと考えてください。
本記事は情報提供のみを目的としたものであり、特定の暗号資産や取引の推奨・投資助言ではありません。暗号資産の取引は価格変動リスクを伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは免責事項をご覧ください。
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